あのまちの、おみやげプリン

東京を中心に、いろいろなまちをぷらり散歩しながら購入した、おみやげのプリンを、記録しています

【東京豊島区・雑司ヶ谷のまちと「赤丸ベーカリー」のプリン】

今回は雑司ヶ谷駅にやって来ました。

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雑司ヶ谷駅は、東京メトロ副都心線の西早稲田駅と池袋駅の間にある駅。近くには東京さくらトラム(都電荒川線)の鬼子母神前駅もあります。超繁華街である池袋まで歩いて行ける距離にありながら、昔ながらの風情ある町並みが残る、落ち着いた雰囲気のエリアです。

 

駅から4分ほど歩くと見えてくるのが・・・鬼子母神堂に続く表参道入口。

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参道には大きなケヤキ並木があり、樹齢400年を超えるケヤキが4本残っているのだとか。真冬に来てしまいましたが、時期が良ければ緑が美しい参道だと思われます。

この近辺は、先の大戦の空襲火災を奇跡的に免れたこともあり、あちこちにレトロ感が残る町並みなのですが、通りには古民家をリノベーションしたカフェなどもあって、古き良き町並みの中にも新しさが融合したような雰囲気があります。

ちなみに・・・参道裏手には、なんと漫画界の巨匠・手塚治虫氏がトキワ荘の次に移り住んだというアパート「並木ハウス」もありますよ。

 

参道を進むと、町のシンボル「鬼子母神堂」。

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鬼子母神堂は、室町時代に掘り出されたと言われる鬼子母神像を祀る神社。江戸時代には、安産と子育ての神様として広く信仰され、多くの参拝客が訪れたそうです。

正面の拝殿は元禄3年(1700)年の建立、その奥にある本殿はさらに古い寛文4年(1664年)の建立で豊島区最古の建造物。

 

敷地内には、大きなイチョウの木も。なんと樹齢700年だそうです。

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さらに、この敷地内には、日本最古と言われる駄菓子屋「上川口屋」もあります。なんと創業は江戸時代の天明元年(1781年)。天明と言えば、田沼意次が活躍していた時代ですよ。文化財級の駄菓子屋さんですね。

 

さてさて、そんな歴史薫る雑司ヶ谷で、今回プリンを求めて訪れたのは・・・雑司ヶ谷駅から徒歩7分の「赤丸ベーカリー」。

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こちらのお店も歴史が深い。明治28年に創業者が、現在の飯田橋で菓子仕入れ鑑札の交付を受け開業、大正12年に現在の地に移転し生菓子店として「赤丸文化堂」を創業。その後パンの製造も始め、昭和33年に「赤丸ベーカリー」が設立されたそうです。

店頭に並ぶのは、食パンや総菜パンなど、昔ながらの、シンプルで飽きのこない日常の中での美味しいパン。長年にわたり地元の人々に愛されてきた町のパン屋さんですが、メディアでも度々紹介される有名店でもあります。

 

こちらで販売されているプリンが「カスタードプリン(アカマルプリン)」。

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茨城県の「奥久慈卵」に、牛乳と砂糖、それに自家製香料を加えて、パン窯で蒸し焼きにしたプリンだそうです。自家製香料とは、バニラビーンズのサヤを剥き、ラム酒に3ヶ月以上漬け込んで抽出した「バニラエクストラクト」という天然のバニラ香料。カラメルソースももちろん自家製。

パン屋さんのこだわりのプリン、購入です。

 

「カスタードプリン(アカマルプリン)」160円(税込)

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かわいらしいキャラクターが描かれているアカマルプリン。もっちり固めプリンですが、口当たりはとてもなめらか。プリン部分は昔ながらのたまご感のある味わい。カラメルはけっこうビターですが、それがまた良い。王道の、安心感のある味。毎日食べても飽きない、そんなプリンです。

 

古き良き町で、古き良きお店とプリンに出会えました。ちなみに、この日は訪れたのが遅かったので、残念ながらパン類はほとんど売り切れだったのですが、次回は是非色々なパンも購入してみたい。

また伺いたいと思います!