あのまちの、おみやげプリン

東京を中心に、いろいろなまちをぷらり散歩しながら購入した、おみやげのプリンを、記録しています

【東京都渋谷区・広尾のまちと「船橋屋こよみ」のプリン】

前回↓に引き続き、広尾駅にやって来ました。

 

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インターナショナルな高級住宅地のイメージが強い広尾ですが、駅前から伸びる商店街「広尾散歩通り」は古くから続くお店もあって、下町っぽい雰囲気が残るエリア。新旧の良さが混在しており、散策が楽しい商店街です。

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商店街を進むと・・・突き当たりに立派な門構えが。

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こちらは祥雲寺の山門。門の先は寺町のようになっていて、その中の一番大きなお寺が祥雲寺のようです。

祥雲寺は江戸時代の初め頃に、筑前福岡藩・黒田忠之が赤坂の中屋敷内に父・長政の菩提を弔うために建立したのが始まり。その後この広尾の地に移転したそうです。黒田長政と言えば、関ヶ原の戦いで軍功をあげた東軍の武将で、大河ドラマにもなった軍師・黒田官兵衛の息子。境内の墓地には、黒田長政のお墓をはじめ、諸大名の墓地群もあるようです。

広尾はこの祥雲寺の門前町として発展したのだとか。広尾散歩通りは参道だったのですね~。

 

そんな昔の広尾の街並みに思いを馳せつつ・・・プリンを求めて。今回はこの祥雲寺山門のすぐ近くにある「船橋屋こよみ」に伺います!

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こちらのお店は、江東区亀戸に本店を構える創業1805年の老舗和菓子店「船橋屋」の姉妹ブランド。船橋屋の創業200年を記念して2005年にオープンしました。1階がテイクアウト、2階がカフェになっています。

 

亀戸の「船橋屋」と言えば、元祖くず餅で有名なお店。

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東京を中心とする関東地方の「くず餅」と言えば、小麦粉を乳酸発酵させたものを蒸しあげた和菓子のことで、関西で主流の葛粉を原料とした「葛餅」とは別のもの。もともとは東京の東側から千葉の下総にかけて良質な小麦粉が採れたことから、農家の人々のおやつとして食べられていたものだそうで、それを船橋屋の初代が商品化し、亀戸天神の参道で売り始めたことが始まりだとか。以来、船橋屋では、この関東版のくず餅を、江戸時代の創業当時から変わらぬ製法で作り続けています。

 

そして、ここ広尾の「船橋屋こよみ」では、幅広い世代にくず餅の魅力を知ってもらいたいと、こよみ独自のスイーツを開発しています。

お店の看板商品が、こちらの「くず餅プリン」。

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くず餅の原材料である「発酵小麦でんぷん」を使用したプリンだそうです。小麦でんぷんは、なんと450日もの間乳酸発酵し、熟成するのだとか。すごく手間がかかってる!

そんなわけで、伝統の味を購入です。

 

「くず餅プリン」399円(税込)

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見た目は一般的なプリンのよう。きなこと黒蜜が添えられていて、それらをかけて頂きます。一気にかけるよりはお好みで甘さを調節しながらかけるのが良いかも。とろけるタイプではない、やや固めのプリンですが、でもいわゆる固めプリンとも何か違うような、もったりとした食感です。プリン自体は上品な甘さで、あっさりとしているので、黒蜜の甘さときなこの風味が引き立ちます。

そして、やはり元祖の味も頂きたく!こちらも購入です。

「カップくず餅」450円(税込)

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お手軽に食べられる小分けのカップ入りを購入。別添えで黒蜜ときなこがついています。もっちりとした弾力と素朴な味わいで、黒蜜ときなこがとても良く合います。

 

200年以上続く伝統の味に感服いたしました!おみやげにもオススメです。ちなみに、船橋屋こよみは、ペリエ千葉エキナカ、エキュート東京、エキュートエディション渋谷にも店舗があり、またネット購入もできるようです。

また伺いたいと思います!